「やねしん」のさろん

Le soleil brille pour tout le monde, chacun a le droit d'etre heureux.

since Feb. 4, 2001

やね日記 〜ある信金マンの道楽な日々(笑)〜

カテゴリー「歴史」の記事を表示しています

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2001-11-06 (Tue)

エルサレム、5000年の都

★昨日はここの「月姫」というゲームに熱中していたために何も更新出来ませんでした、すいません。
 でもこのゲーム、2,500円という値段の割には良く出来ていますね。
 まあ見ての通り、未成年な方や女性にはあまりお奨め出来ませんけどね。

 今日は歴史群像の新刊が出ていたので、早速購入しました。
 やっぱりこのご時世と言うことで、中近東関連の記事が多く掲載されていました。
 なかでも「エルサレム」の歴史の記事はなかなか楽しめました。
 この記事を読んでいると、エルサレムという都市、そしてカナン、今ではパレスティナと呼ばれる地域を巡って、本当に数多の諸民族の血が流されたということが理解できます。現在のエルサレム、そしてイスラエル・パレスティナの問題は、第二次大戦後に急に勃発した問題ではなく、5000年という長い時間をかけて醸成された恩讐の歴史であるとも言えると思います。

 中でも、一番エルサレムが安定し繁栄した時代がイスラム帝国の支配下の時代だったと言うのは、本当に歴史の皮肉だと思います。今でこそ政教分離を成し遂げ、民主主義という崇高な概念を奉じるようになった西洋社会ですが、当時は本当に独善的で排他的な社会だったんですね。

 私自身が正しいと考えていたことが180度ひっくり返されてしまう。
 これもまた歴史を学ぶことの面白さだと私は思います。
 今、世界は激動の時代を迎えていますが、その狂乱に巻き込まれること無く、冷静に社会を見つめる知性が本当に必要なんだなあとも私は思います。
 (もちろん、そんなものを私が持っていると思い上がってはいないですが)

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2001-08-27 (Mon)

先日の大英帝国という固有名詞で思い出しましたが

★あのギネスブックに載っている、「世界最大の政治圏」は一体どこでしょう?

 一昔前ならば、ソヴィエト連邦と答えた人が圧倒的でした。
 今ならばロシアと答える人が多そうですね。

 実はいずれもハズレです。

 さて、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドに共通するのは何でしょうか?
答えはいずれの国家元首も同一人物だと言うことです。

 この国家元首の名はイギリス女王エリザベス2世。
そしてイギリスの君主を国家元首と仰ぐ国家の集合体をイギリス連邦(the Commonwealth of Nations)と称します。

 そうです、冒頭での問い「世界最大の政治圏」の答えは、何とそのイギリス連邦だったりします。

 例えば、皆さんはシドニーオリンピックの事はまだ覚えていると思うのですが、その時に開会宣言を行なったのは、オーストラリア連邦総督ウィリアム・ディーン卿でした。このようにイギリス連邦に所属する国家は、イギリス本国を除いてはイギリスの君主により選任された総督が、いわゆる君主の代理人として国家元首の職務を執り行っています。
 そして一昔前までは、構成国家全ての国旗は、向かって左上部分四分の一にイギリス国旗であるユニオンジャックがあしらわれていました。もっともこちらの方はカナダに代表されるように、時をおうごとに独自の国旗を制定するところが増えているのですが。

 まあイギリス連邦というのは、過去の大英帝国の名残であったりするのですが、こう言うところにも、過去の植民地時代の残滓というものが感じられますね。

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2001-08-26 (Sun)

ケマル・アタチュルクとイスメット・イノニュ

★今回、ようやくまとまった文章を掲載することが出来たのですが、やっぱりまとまった文章を書き上げるのは思った以上に大変でした。ただ、つたない文章ですけども、これらの文章から、教科書にほとんど載っていない歴史上の人物にも興味を持って頂ければなあと思います。

 ところで今回掲載したケマル・アタチュルクの後を受けて、第2代のトルコの大統領となったイスメット・イノニュについてですが、実はまだイノニュの姓を名乗る前にローザンヌの講和会議において面白いエピソードを残しています。

 ローザンヌの講和会議でトルコの全権代表として出席したイスメット・パシャ(イノニュ)でしたが、彼はそこで一番の敵対国だったイギリスの全権代表のジョージ・カーゾン卿と真っ向から対立しました。
 ちなみにこのジョージ・カーゾン卿は、かのナショナルトラストの創設者の一人ですが、一方でインド総督やイギリス外相などを歴任し、当時の大英帝国の典型的な外交官の一人でもありました。
 ある時、講和会議の席上でカーゾン全権代表はイスメットに向かって延々四時間に亘ってトルコを非難する演説を行ないました。イスメットはその演説を黙って聞いていたのですが、カーゾン代表の演説が終わった後に一言こう言ったそうです。

 「すみませんが、私は片方の耳が悪いので、どうも肝心なところを聞きもらしたようです。恐れいりますが、もう少し近くで、もう一度初めからくり返していただけませんか」
 (大島直政著・ケマル・パシャ伝より)

 ………カーゾン全権代表は怒って退出したそうです。(苦笑)
 どうもイスメットという人は、喧嘩を高く売りつける才能をお持ちだったようですね、なかなかいい性格をしています。

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2001-08-15 (Wed)

21世紀最初の終戦記念日

★各地でさまざまな行事が行われていましたね。

 ところで太平洋戦争開戦当時、冷静に先の戦局を読んでいない軍人がいなかったのかと言えば、全くいないわけではありませんでした。
 特に高級軍人の中では有名な二人の人物が日本の敗戦を予言していました。

 一人は、当時陸軍予備役中将だった石原莞爾、そしてもう一人が、当時連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を指揮した海軍大将山本五十六でした。

 まず石原中将は「この戦争は負けますな」という言葉から始めて、次のように話をしたそうです。
 「戦争のため仮に一万円の金が必要であるとすれば、アメリカは百万円持っている。これに対して日本はわずか千円しか持っていない。それだから千円を使うまではよいが、それから先は文なしで、手も足も出なくなる理屈さ」(横山臣平著・「秘録石原莞爾」より)

 一方山本大将は前年の昭和15年に、原田熊雄男爵(元老・西園寺公望公爵の側近)との会食の中で次のように述べています、「アメリカと戦争するということは、ほとんど全世界を相手にするつもりにならなければ駄目だ。ソビエトと不可侵条約を結んでも、ソビエトなど当てになるもんじゃない。アメリカと戦争している内に、その条約を守って後から出て来ないと誰が保証するか。自分は、もうこうなった以上、最善を尽くして奮闘する。そうして長門の艦上で討死にするだろう。その間に、東京あたりは三度ぐらいまる焼けにされて、非常にみじめな目に会うだろう。そうして、近衛だのなんかが、国民から八ツ裂きにされるようなことになりゃあせんか」(正確な参考文献は不詳)

 ただし、これらの意見というのは少数派であり、当然ながらこれらの意見は開戦当時の狂乱の中で埋もれていってしまいました。いつの時代でも、敗戦を予言する人々に待っているのは、無視、非難、迫害、そして忌避といった単語なのかもしれません。

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2001-03-08 (Thu)

石橋湛山氏

★私が戦後の我が国の政治家で、五本の指に挙げることの出来る人物の一人が、かの石橋湛山氏です。
 戦前から東洋経済新報社のリーダーとして、軍部に対する批判を繰り返してきた硬骨漢として有名なリベラリストだったんですが、首相在任中に病気で倒れられた時の鮮やかな身のひき方でも有名な方ですね。
 ただ、氏にとっても我が国にとっても不幸であったのが、戦中においても軍部に対して批判を繰り返した人物であるのに、戦後アメリカ政府からは、右派的な政治家であると誤解を受けたことですね。歴史にifは無いとよく言われますが、もし氏が戦後の早い時期から手腕を発揮されていれば、我が国はもっと中庸で穏健な政治体制をとっていったのでないかと思うのです。
 最後に、氏が二カ月で首相を辞任する時にしたためた書面を書きたいと思います。

 

「私は新内閣の首相としてもっとも重要なる予算審議に一日も出席できないことがあきらかになりました以上は首相としての進退を決すべきだと考えました。私の政治的良心に従います」
 (増田 弘著・石橋湛山(中公新書)より抜粋)

 どこかの政治家に聞かせてやりたい文言ですね。

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2001-02-28 (Wed)

歴史教科書

★またまた遅れてしまいました。
 今検定中のとある歴史の教科書が、東アジア諸国の反発を買っているようですね。
 私個人の意見としては、別に諸外国がどう言おうが、よほどの捏造が無いかぎりは教科書として認めても良いと思います。歴史の事象そのものは確かに一つですが、そこから学び取れる事実というものは必ずしも一つではないと思うからです。様々な(歴史の)見方を学ぶことは、客観的な物の見方を学ぶという点からも、学生にとっては必ずプラスになるはずだと思いますし、そしてそう言った見方を学ぶことができれば、別に「偏った」歴史観に惑わされることはないはずだと私は思うのです。
 冒頭の特定の歴史教科書に対する反発には、言わば国家が再び歴史教育を利用しかねないという恐怖感が根底にあるのだと思います。しかし、今までの歴史を少しでも学べば簡単にわかりますが、歴史教育を国粋主義教育に利用した国家は、長かれ短かれ全て悲惨な末路を辿っています。欺瞞の上に国家を築くことなどは絶対に出来ないのです。ましてや多くの似たり寄ったりの歴史教科書が我が国には既にあるのです。その新しい教科書が他の教科書を駆逐するのならば話は別なのですが、そう言った状況も無いうちに初めから排除しようとするのは、いささか狭量に過ぎるのではないでしょうか。
 私としては、その教科書によって学生の物の考え方が偏る危険性よりも、多様な教科書が切磋琢磨することで学生の思考の幅が広がる利点の方が大きいと思うのですが、皆さんはどう思われますか?

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2001-02-03 (Sat)

菜の花の沖

★今回で「菜の花の沖」が終わりました。
 その中で、嘉兵衛の死後、高田屋が「取り潰し」に遭ったことに言及されてました。
 淀屋辰五郎の例を出すまでもなく、江戸時代の商人たちは、士農工商の一番下といったこともあって、幕府に難癖をつけられては取り潰されることは多かったようです。
 ただ農民と違い、一時期を除いては課税されることがなかった商人達は、江戸時代の商業の発達を担い、着実に力をつけていったわけです。(その商人の富に目をつけて、商業に対する課税を推進した老中田沼意次の政策は、やはり慧眼だったと言わざるを得ません。)
 三井、三菱、住友、安田、後に四大財閥を呼ばれるこれらの集団は、いずれも江戸時代にその起源をたどることができます。それらが勃興できたのも、やはり江戸時代の幕府の商人に対する寛大な(というより野放図な)政策が寄与していたのは間違いないと思います。

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2001-01-22 (Mon)

「日本」とは何か

★ようやく講談社の日本の歴史第00巻・「日本」とは何かを購入しました。
 執筆者が網野氏ということで、もともと期待をしていました。
 で、感想ですが、まだ途中までしか読んでませんが、どうやら期待以上の本のようです。
 でも、このような本を読んでるときに、私は本当に歴史が好きなんだと思ってしまいますね。

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