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明治22年秋、北海道上川の石狩道路建設現場………。そこで工事に従事していた二人の囚人が脱走した。
その二人の名は、加納周助と風間一太郎。ともに自由党員で、それぞれ強盗傷害と謀殺の共同正犯のために重懲役の刑に服していた。
彼らは追手の執拗な追跡をかいくぐり、山中の逃亡を続ける。険しい山岳、闇夜に咆哮する山犬、そして羆………。これらに遭遇した果てに、二人は一人のアイヌ人と出会う。アイヌ人の衣服を与えられた二人は、アイヌ人として街へ赴くことになった。
しかしそれは、因縁とも言うべき二人の人生の第一歩にしか過ぎなかった………。
この王道の狗は、1998年から2000年まで、講談社のミスターマガジンで連載されました。
今回の作品は、虹色のトロッキーからさらに遡って明治時代の話になります。しかも明治維新の立役者の多くは他界し、いわゆるその次の政治家たちが政権のかじ取りを担っていました。いわゆる一つのターニングポイントですね、諸外国の脅威から国を守るために開国し国家を統一した日本が、国を守るために増強した軍備によって、西洋的に言えば覇道的な拡張政策を採っていく、そんな時期でした。
虹色のトロッキーと同様、この作品でも実在の人物がたくさん出てきます。それにしても安彦先生の実在の人物の描写は魅力的ですね。下手にリアル過ぎることもなく、かと言ってかけ離れていることもない。中でも老いた勝海舟の描写は秀逸ですね。私は幕末まで活躍した飄々とした勝海舟が描かれてるなあと思いました。
さて、正しいと信じる道を歩むために強くなることを決意した加納ですが、様々な人々との出会いの中でどのような人生を歩むのでしょうか?
それは本編をみてのお楽しみと言うことで。
王道の狗1 ISBN4-06-319941-X
王道の狗2 ISBN4-06-333988-2
王道の狗3 ISBN4-06-334042-2
王道の狗4 ISBN4-06-334211-5
王道の狗5 ISBN4-06-334262-X
王道の狗6 ISBN4-06-334287-5