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山羊アンテナ / GALAXY ANTENNA / だめちゅんアンテナ / あおみかん / Cafe KANONな あんてな
西暦2801年、超光速航行の技術を確立し、既に銀河系宇宙へと進出していた人類は、銀河連邦の成立を宣言し、同年を宇宙暦1年と改元した。
連邦発足当初こそ、熱狂的とも言えるほどの情熱をもって開拓に取り組んで、自らの生活圏を拡大してきた人類であったが、数世紀を経て、いわゆる中世的停滞の影が人類社会の上に落ちかかってきた。
消極が積極に、悲観が楽観に、退嬰が進取に、それぞれ取って代わった。民主政治は衆愚政治と堕し、モラルの低下や犯罪の激増、生命の軽視など社会生活や文化は退廃の一途をたどる一方であった。
そのような中で、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムという人物が登場する。士官学校首席卒業、長身巨躯という絵に描いた偉丈夫であった彼は、宇宙海賊討伐などの功績により28歳にして少将の地位にあったが、軍籍を退いて政界に転じ国家革新同盟を結成、そのリーダーとして、自らの英雄としての名声などを利用して連邦議会に確固たる勢力を築くことに成功した。
彼は、熱狂的な民衆の支持を背景に、首相と国家元首を兼任し、やがて終身執政官として独裁権力を持つにいたった。そしてついに神聖にして不可侵なる銀河帝国皇帝となりおおせるに至る。時に宇宙暦310年、ここに共和政治政体である銀河連邦は崩壊し、中世的専制政治政体であるゴールデンバウム朝銀河帝国が成立した。宇宙暦は廃され、新たに帝国暦1年とされた。
だが、自分の正義こそが正しいと固く信じ、なおかつ優勝劣敗を信条とする皇帝ルドルフの統治は、当然ながら苛烈を極め、共和主義者等の批判者や社会的弱者を徹底的に弾圧する恐怖政治へと移行していった。もちろん、共和主義者たちも昂然と帝国に反抗を繰り返したが、強力な専制政治の前に常に敗北を繰り返し続け、長い冬の時代を耐えなければならなかった。
だが帝国暦164年に至って、アーレ・ハイネセンという青年が率いる共和主義者の一団が帝国領内からの脱出に成功し、半世紀以上をかけた放浪の末、可住可能な新天地を発見した。彼らはその地において自由惑星同盟の成立を宣言し、帝国暦を廃し宇宙暦を復活した。こうして再び民主共和政体が復活したのである。
宇宙暦640年、帝国暦331年、銀河帝国と自由惑星同盟は初めて接触し、以来150年余りものあいだ戦闘を繰り返して来たが、双方とも決定打が出ずにそのままずるずると慢性的な戦争を続けている状態であった。まさに「何とかなってほしいが何となりようもない」状態だったわけである。
そのような状態が一変するのは、帝国、同盟双方に一人ずつの若者が出現してからである。帝国に出現した若者の名は、ローエングラム伯ラインハルトと言い、一方、同盟に出現した若者の名は、ヤン・ウェンリーと言った。
宇宙暦796年、帝国暦487年初頭、帝国軍と同盟軍はアスターテ星域で、何百回目かの戦闘に入ろうとしていた。時にローエングラム伯ラインハルトは20歳、既に帝国軍上級大将にして遠征艦隊の司令官であった。一方ヤン・ウェンリーは29歳にして同盟軍准将の地位にあり、第2艦隊の次席幕僚としてこの戦闘に参加している。
………銀河は激動の時代に入ろうとしていた。
もうご存じの方も多いでしょうね、銀英伝です。
ちなみにこの小説と出会ったのは高校1年生の時でした。当時、私は小説というものをほとんど読んだことがなく、ましてやSFなどは映画やアニメの世界であると、かたく信じていた(笑)人間でした。
ところが、その私がこの小説を読むことで、一ヶ月もたたないうちに文字通り「本の虫」と化してしまいました。それほど、この銀英伝は本当に面白い作品でした。
この小説は、SFでありながら、いわゆる異星人やアンドロイドといったものは登場しません。出てくるのは、野望を持つ者、理想をつらぬく者、朋友を喪う者、志半ばで倒れる者、そしてその志を受け継ぐ者・・・。そう言った現在の私たちと何ら変わるところがない未来の人間たちです。「SFを舞台にした歴史小説」と評されるゆえんです。
また、単なる勧善懲悪ものでない所も魅力の一つであり、特に、建国の理想を失い衆愚政治と堕した自由惑星同盟の中で、懊悩しながらもその理想である民主共和政治を守るために戦うヤンの姿には、単なるフィクションとは言えない強烈なリアリティーが感じられます。
SF、ファンタジーが好きなかたはもちろん、歴史に興味のあるかたにも自信をもってすすめられる作品です。
第1巻 黎明篇 ISBN4-19-152624-3
第2巻 野望篇 ISBN4-19-152790-8
第3巻 雌伏篇 ISBN4-19-152894-7
第4巻 策謀篇 ISBN4-19-152978-1
第5巻 風雲篇 ISBN4-19-153068-2
第6巻 飛翔篇 ISBN4-19-153151-4
第7巻 怒濤篇 ISBN4-19-153256-1
第8巻 乱離篇 ISBN4-19-153384-3
第9巻 回天篇 ISBN4-19-153445-9
第10巻 落日篇 ISBN4-19-153530-7
第1巻 黎明篇 ISBN4-19-890592-4
第2巻 野望篇 ISBN4-19-890624-6
第3巻 雌伏篇 ISBN4-19-890652-1
第4巻 策謀篇 ISBN4-19-890689-0
第5巻 風雲篇 ISBN4-19-890717-X
第6巻 飛翔篇 ISBN4-19-890754-4
第7巻 怒濤篇 ISBN4-19-890787-0
第8巻 乱離篇 ISBN4-19-890819-2
第9巻 回天篇 ISBN4-19-890856-7
第10巻 落日篇 ISBN4-19-890889-3
第1巻 黎明篇・野望篇 ISBN4-19-124889-8
第2巻 雌伏篇・策謀篇 ISBN4-19-124892-8
第3巻 風雲篇・飛翔篇 ISBN4-19-124893-6
第4巻 怒濤篇・乱離篇 ISBN4-19-124894-4
第5巻 回天篇・落日篇 ISBN4-19-124895-2
第1巻 黎明篇・上 ISBN4-19-905003-5
第2巻 黎明篇・下 ISBN4-19-905004-3
第3巻 野望篇・上 ISBN4-19-905010-8
第4巻 野望篇・下 ISBN4-19-905011-6
第5巻 雌伏篇・上 ISBN4-19-905017-5
第6巻 雌伏篇・下 ISBN4-19-905021-3
第7巻 策謀篇・上 ISBN4-19-905029-9
第8巻 策謀篇・下 ISBN4-19-905032-9
第9巻 風雲篇・上 ISBN4-19-905040-X
第10巻 風雲篇・下 ISBN4-19-905045-0
第11巻 飛翔篇・上 ISBN4-19-905049-3
第12巻 飛翔篇・下 ISBN4-19-905053-1
第13巻 怒濤篇・上 ISBN4-19-905058-2
第14巻 怒濤篇・下 ISBN4-19-905063-9
第15巻 乱離篇・上 ISBN4-19-905070-1
第16巻 乱離篇・下 ISBN4-19-905076-0
第17巻 回天篇・上 ISBN4-19-905082-5
第18巻 回天篇・下 ISBN4-19-905085-X
第19巻 落日篇・上 ISBN4-19-905091-4
第20巻 落日篇・下 ISBN4-19-905095-7
第1巻 星を砕く者 ISBN4-19-153236-7
第2巻 ユリアンのイゼルローン日記 ISBN4-19-153418-1
第3巻 千億の星、千億の光 ISBN4-19-153634-6
第4巻 螺旋迷宮(スパイラル・ラビリンス)ISBN4-19-153995-7
第1巻 黄金の翼 ISBN4-19-905101-5
第2巻 星を砕く者・上 ISBN4-19-905105-8
第3巻 星を砕く者・下 ISBN4-19-905108-2
第4巻 ユリアンのイゼルローン日記・上 ISBN4-19-905110-4
第5巻 ユリアンのイゼルローン日記・下 ISBN4-19-905113-9
第6巻 千億の星、千億の光・上 ISBN4-19-905115-5
第7巻 千億の星、千億の光・下 ISBN4-19-905123-6