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アリアンとフェンネルとヴィンセンス。出身も容姿も性格もそれぞれに異なる彼らは、オリスルート国にあるシルヴァン学院の学生である。シルヴァン学院は、世界中で起こる争いや問題を解決する使者を輩出するところであり、その使者は、金の樫の木のブローチを身に付けているところから金枝の使者とも呼ばれ、世界中から尊敬を集めている。彼ら三人も、金枝の使者を目指して必死に勉学に励んでいた(約一名を除いて・・・。)。
そんなある日、三人は学院長より院長室へ呼びだしを受ける。叱責かと思いきや、何とラバンサラのさる姫君を学院まで案内してほしいという依頼であった。そしてその役目を果たすために、銀の小枝のブローチまでが与えられた。
かくして三人は、そのロスマリンという姫君を迎えに行くために、はるばるメリフォント湖まで向かうことになった。その姫君を迎えた後に何が待ち受けるかも知らずに・・・。
この作品は、ブルー・インフェリア以来の久々の連載作品です。
考えてみれば、このころから単行本で紫堂作品に接するようになりました。少女雑誌での連載でしたからねえ、さすがにもう少し神経が図太くなければ、雑誌をレジに持っていくのは難しいですね(苦笑)。ですが、単行本が出版されるまで待つのもなかなか辛いものですね。
少女雑誌で連載されたためか、色彩がパステル調だったり、カットが少女マンガ的だったりという点は少し感じられましたが、軽妙なギャグや根底に流れる紫堂作品独特のテーマは健在です。
紫堂先生の作品の特徴としては、魔法も人間が使う道具としてみている点が挙げられると思います。下手な例えですが、おいしい料理を作るのに欠かせない包丁が、時には人を傷つける武器になるように、魔法も癒すことと傷つけることの両面 を持っています。そして良きに付け悪しきに付け、結果をもたらすのは、その道具を使う人間次第であるということですね。その点が、ファンタジーという架空世界を取り扱っていながら、紫堂先生のファンタジーにリアリティーが感じられる点なのかもしれません。この作品では特に、魔術の描写が他の作品に比べてくわしいですから、それらはより深く感じられるように思えてなりません。
オリスルートの銀の小枝1 ISBN4-04-852632-4
オリスルートの銀の小枝2 ISBN4-04-852738-X
オリスルートの銀の小枝3 ISBN4-04-852798-3
オリスルートの銀の小枝4 ISBN4-04-852851-3