「やねしん」のさろん

Le soleil brille pour tout le monde, chacun a le droit d'etre heureux.

since Feb. 4, 2001

「やねしん」のさろん・本だな

「女性にこんな質問は失礼かもしれないが……」
「百九十一だ。それとも年齢のことだったか?」
「いや、迅速な返答で結構だ」

スカーレット・ウィザード

あらすじ

 時は人類が宇宙に進出した未来。人類は共和宇宙連邦を樹立し、「門」という時空の歪みを利用して広大な宇宙を自由に往来していた。
 ケリーは船乗りである。しかし、ただの船乗りではなかった。「海賊達の王(キング・オブ・パイレーツ)」と他の海賊達や船乗りから畏怖をこめて称される海賊であった。
 そんなケリーに、とある女性から妙な仕事の依頼が舞い込んだ。なんと一年間だけ結婚してくれというものである。
 しかもその女性の名前は、ジャスミン・ミリディアナ・ジェム・クーア。共和宇宙に多大な影響力を与えている大財閥クーア財閥の若き総帥であった。
 大財閥の総帥の夫にして副総帥の地位。並の人間にとってまさに逆玉ともいえるチャンスであったが、ケリーは自分の流儀ではないと言って断ろうとした。
 そんなケリージャスミンはとんでもない提案をしてきた………。
 クーア財閥をめぐる重役達との暗闘、執拗な連邦警察連邦軍の追跡、謎の知的生命体、そして何よりも常識外れな夫婦生活………。
 ジャスミンケリー『女王と海賊』の珍道中が今はじまる。

解  説

 このスカーレット・ウィザードは、1999年、デルフィニア戦記の後をうけて同じ中央公論新社から刊行されました。
 前作は男性をも圧倒するうら若き女性(?)が主人公でしたが、今回もそのような女性がヒロインとして登場します。ただ、前作と違うのは、正真正銘の女性であることと、美貌を備えているが大柄な女性であるということです。
 でも、主人公たちに振り回されている常識人たちの姿を見ていると、やはり茅田先生の作品だなと妙に納得してしまうのは私だけでしょうか?
 前作と違い、今度は宇宙を舞台にしていますが、今回も思う存分楽しめる作品だと思います。


茅田砂胡 著 「スカーレット・ウィザード」 中央公論新社

 スカーレット・ウィザード1          ISBN4-12-500600-8
 スカーレット・ウィザード2          ISBN4-12-500627-X
 スカーレット・ウィザード3          ISBN4-12-500662-8
 スカーレット・ウィザード4          ISBN4-12-500683-0
 スカーレット・ウィザード5          ISBN4-12-500701-2
 スカーレット・ウィザード外伝 天使が降りた夜 ISBN4-12-500736-5