「やねしん」のさろん

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since Feb. 4, 2001

「やねしん」のさろん・本だな

「ここへくるのをだれにも見られなかっただろうね。
世間は空飛ぶ王女を受けいれるほど
成熟していないぞ」

タムール記

あらすじ

 スティリクム古き神アザシュを倒した聖騎士スパーホークは、パンディオン騎士団団長として、またエレニアエラナ女王擁護者かつとして、多忙の日々を送っていた。
 そんなスパーホークに、ある日カレロス総大司教であるドルマントより召喚の手紙が送られてきた。妻のエラナ女王とともにカレロスへ赴いたスパーホークは、そこで東のダレシア大陸大帝国タムールの大使オスカンという人物に会うことになった。
 オスカンの話では、タムール帝国において、魔法の力がからんでいると思われる騒乱が発生し、帝国が崩壊の瀬戸際に立たされているということであった。そのような騒乱が、ここイオシア大陸ラモーカンド国でも起こっていたため、興味を持ったスパーホークは、渋々ながらではあったがエラナ女王の親善使節の一員として、タムールの帝都マセリオンへ向かうこととした。
 こうして、エレニア記でもお馴染みの面々に、エレナ女王の女官メリデール男爵令嬢や侍女のアリーンなどを加えて、スパーホークたちの東方遍歴がはじまった。

解  説

 エレニア記の続編タムール記です。
 この作品は、ベルガリアード物語マロリオン物語の両作品と同じく早川FT文庫より刊行されてます。原作は1992年より刊行されたThe Tamuliです。
 このタムール記でも、例によってエディングス節炸裂しています。(笑) ただし少し真面目に述べさせていただくと、キリスト教圏という一神教の文化圏の中で生活されていながら、多くの神々しかも非常に人間に近い神々をこの作家が描いているという事実には、少なからず驚かされます。現に以前アメリカにおいて、ファンタジーをもとにしたテーブルトーク・ロールプレイングゲームが、多神教を助長するものとして保守的なキリスト教団体攻撃の対象になったということと併せて考えても、エディングス氏がこういう世界を描いたということには非常に興味を覚えます。
 少し真面目にすぎましたが、さて、果たして女神アフラエルは首尾よくタレンを捕まえることが出来るのか(爆)、乞うご期待下さい。


デイヴィッド・エディングス 著 「タムール記」 早川書房(文庫)

 聖騎士スパーホーク   −タムール記1−    ISBN4-15-020209-5
 炎の天蓋        −タムール記2−    ISBN4-15-020210-9
 青き薔薇の魔石     −タムール記3−    ISBN4-15-020220-6
 暗黒の魔術師      −タムール記4−    ISBN4-15-020221-4
 冥界の魔戦士      −タムール記5−    ISBN4-15-020228-1
 天と地の戦い      −タムール記6−    ISBN4-15-020230-3